様々な観点から物事を考える

技術開発 2019年入社

どんなお仕事?
私の所属する開発課では、一言でいえば「新製品の開発・設計」をおこなう部署です。

新製品開発にあたり、初めは営業部門・マーケティング部門と何度も打ち合わせをおこない、どのような製品が市場で求められているかを議論するところからスタートします。
その打ち合わせや技術の事前検討を経て「どのような製品を開発するか」を決定して製品設計をおこないます。

製品設計では筐体を設計する「機構設計」、回路や基板を設計する「回路・基板設計」、製品を動かすプログラムを設計する「ソフトウェア設計」を担当する人たちがプロジェクトリーダーを中心とした1つのチームとなって設計をおこないます。
「試作品の製作と評価」を何度も繰り返し、品質部門・生産部門など関係部署と協議しながら、製品を作りこんでいきます。

また設計時には、ただ仕様を満たす製品を設計すればよいというものではなく、生産工程で組み立てやすい構造や、お客様の使用シチュエーションから使いやすさ、製品の品質を考慮して設計をおこないます。様々な観点から製品を考慮して設計をおこなうことが重要となります。
設計完了後は、その製品が仕様を満たしているか確認のため信頼性評価をおこない、開発完了となります。
そして、生産部門にて量産がスタートします。

どこにやりがいを感じますか?
私は「回路・基板設計」を担当しておりますが、自分で設計した基板が思った通りに動いた時にやりがいを感じます。

設計段階では部品のデータシートから設計計算、CADを使った回路・基板パターン設計をおこないます。
しかし設計中は基板を現物として確認することは容易ではなく、データでの確認が主となります。

また、設計のみではなく「機構設計」「ソフトウェア設計」担当者との打ち合わせ、電子部品の調達、図面の作成、基板作成業者様との調整など基板1つを作るにも様々なことをおこないます。
これらのプロセスを経て実際に現物の基板が動いているのを確認した時には、「がんばってよかったな」と素直に喜び、努力が報われたと強く感じます。

ここだけの失敗談を教えてください
設計完了までは「試作品を作り、評価をおこなう」ということを何度も繰り返し製品設計の精度を高めていきます。

その評価中のことで、ある基板を評価していたのですが、配線を間違えたまま電源を入れてしまい派手に壊してしまいました。
その基板の修理は難しくなかったのですが、評価をおこなうために接続していた計測機器にまで影響があり修理が必要となりました。
結果、自分の業務も遅れ、計測機器を管理している担当者や他に計測機器の使用を予定していた方にまでご迷惑をかけることとなりました。

今回のことから電源を入れる前には間違えないように何度も配線を確認するようにしています。
これは他の業務でも同様で時間をかけてでも確認を行うことで、後の業務をスムーズに行うことと、ミスによる周りへの迷惑を未然に回避することができます。
この失敗から確認の重要さを学びました。

学生の皆さんへのメッセージ
様々なことに興味・関心を持って取り組んでみてください。
それはあなたにとって「未経験なこと」・「新たな挑戦」かもしれません。
初めてのことをすることは大変だと思います。

かくいう私も、日々業務に取り組む中で「知らないこと」・「初めてなこと」ばかりです。
経験のないことをすることは億劫になりがちです。
ですが、そういった場面こそ興味・関心を持って取り組んでみてください。きっと自身への身に付き方が変わります。

また、新たな発見や気づきが得られ、成長できるチャンスになるはずです。
これを踏まえて興味・関心を持って様々なことに挑戦していってほしいです。

ある1日のスケジュール

  • 09:15

    出社・メールチェック・当日の業務確認
  • 09:45

    新製品の評価準備
  • 10:15

    新製品の評価
  • 12:30

    昼食
  • 13:15

    新製品の評価
  • 16:00

    新製品の評価結果まとめ
  • 17:00

    新製品の進捗確認会議
  • 18:00

    休憩
  • 18:15

    評価結果より新製品の回路検討・設計
  • 19:15

    片付け・当日の業務進捗確認
  • 19:45

    退社