rcatal_電源トランス(R0230C05)
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インフォメーションインフォメーション52トランス技術資料Q1. なぜ絶縁トランスが必要なのでしょうか?A柱上トランスの多くはV結線となっており、中性点が施されております。そのため、太陽光発電システムをそのまま接続しますと、浮遊容量を通じて漏洩電流が発生し、漏電遮断器がトリップするなどの原因となります。それを回避するために絶縁トランスを組み込む必要があります。当社では、太陽光発電システム用トランス(DVTR-PVシリーズ 10~50kVA)としてΔ-Δ結線の三相絶縁トランスをラインナップしております。なお、パワコンの出力先電力系統によっては、絶縁トランスが必要な場合と不要な場合が発生します。詳しくは、48ページを参照してください。トランス Q&A太陽光発電システム用三相絶縁トランス Q&AQ9. 海外規格トランスの特徴は何ですか?AQ11. ボックスに使われているブレーカも海外規格品ですか?AQ12. なぜ海外規格トランスにアース端子が2P付いているのですか?AQ13. UL5085-1、UL5085-2対応品はありますか?A単相、三相のEN規格(TÜV認証)、UL506認証の両規格品をラインナップしております。単相品は当社EN規格トランスより小型になりました。三相品は縦型、横型の2種類があります。三相品は二次側漏電ブレーカの設置にも対応できるスター・スターのニュートラル端子付き結線です。TÜV認証品であるとともに、UL認証品です。ULについては主幹ブレーカにUL489、分岐ブレーカにUL1077認証品を選んでいます。1Pは静電シールド用(結線図の点線とアースマーク)、1Pは本体用(結線図の本体〔実線〕とアースマーク)です。安全規格などによっては、1Pのねじに1配線しかできないため、静電シールド・本体アース・配線用の3Pのねじが必要となります。アース端子2Pの内どちらか1Pに配線してください。UL506にて対応します。2008年5月以前に認証取得している場合はUL506、それ以後に認証取得した場合はUL5085-1、UL5085-2となります。Q2. パワコン側がΔ回路の理由はなぜでしょうか?Aパワコンから高調波が発生します。Δ回路にすることで閉路状態を作りそこで循環させることによって他への影響を減少させる効果があります。Q3. 200V/200VでΔ-Δ結線のトランスであれば逆接続も可能でしょうか?A二次側で定格電圧がでるようにトランス内部の損失分を考慮しております。逆接続はできません。(逆接続した場合、定格電圧より低い電圧が出力されます)Q4. 標準三相トランスをパワコンに接続しても大丈夫でしょうか?A太陽光発電システム用トランスは高調波の影響を緩和させる仕様としておりますので、専用トランスを推奨いたします。Q5. V(S)相接地は何接地にすれば良いのでしょうか?A国内では、電気設備技術基準により外郭(人が触れる金属部)と大地間を接続し感電災害を防止することが義務付けられております。トランス外郭とはケースなしの場合は鉄心部、金属ケース入りの場合はケースが対象となります。太陽光発電システム用トランスにおいては300V以下の機械器具となりますので、D種接地で問題ありません。Q6. 端子台のどちら側をパワコン側に接続するのか?A端子番号の大文字(U,V,W)側をパワコン側に、小文字(u,v,w)側を商用電源側に接続してください。ケース入りの場合、端子台位置に「パワーコンディショナ側」、「商用電源側」と表記しております。Q14. トランスはCCC対象でしょうか?Aトランスは中国強制認証CCCの対象外です。※中国向けの場合には、IEC規格に適合した当社ダブル認証(UL、TÜV)の海外規格トランスを推奨いたします。Q10. トランスボックスには何が入っていますか?A三相トランスと一次二次側ブレーカです。ボックスはIP20の保護構造を持ちます。IP20:12.5ミリ以上の固形物の先端の侵入を防ぎます。水は保護しません。

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