sai05b_all
21/80

導入・運用負荷が少なく、短期間に導入できる      を採用5無線通信環境の事前調査を実施6生産性向上や海外工場への展開も視野に、新たなソリューションにも期待7AirGRID®は稼働情報をリアルタイムで収集でき、パトライト社の表示灯に通信用の無線機を設置すれば済むので、工作機械への影響やメーカーの違いなども意識する必要がなく、導入の負荷とコストを抑え、PLCを使ったシステムと比較して短期間かつ手間やコストをかけずに導入できる点が導入のポイントとなりました。PLCを使ったシステムの場合、各工作機器に接続し、そのPLCのソフトも工作機械やメーカー、機種ごとに個別の対応が必要になります。一部の古い工作機械では対応が難しいものもあります。また、台数も多く、通信用のケーブルを敷設しなければならないこともあり、導入にかかる負荷やコストが膨れ上がる可能性がありました。また、AirGRID®は無線通信で運用できるので、工作機械の更改やレイアウト変更などにも柔軟に対応でき、通信規格(IEEE802.15.4 ZigBee準拠)の無線でデータの暗号化などセキュリティに関しても情報システム部門の確認が取れたこと。さらに当社の場合は、パトライト社の表示灯が工作機器の標準仕様となっており、既存の設備を有効活用できるという点も導入の後押しとなりました。     の導入を決めた理由を教えてください。導入にあたって苦労したことなどはありましたか。待機電力の可視化と、そのデータを基にした省エネの継続的な改善という、AirGRID®を導入して当初のねらいは、一定レベルの成果を上げつつあります。その上で、今後は生産スケジューラとの連携などにもAirGRID®から得られる情報を活用していきたいと考えています。また、このような取り組みは単なる電力使用量の削減にとどまらず、社会貢献という点に関しても大きな意義があると思いますので、海外工場やサプライヤーなどにも横展開していければとも考えています。今後の拡張予定などがあれば教えてください。AirGRID®を通じて収集できる情報はシンプルな点がメリットだと思います。今後、設備状態の詳細情報取得も行えるようになり、様々なデータを連携すれば、より幅広い対応や取り組みができると考えており、パトライトのソリューションに期待するところは少なくありません。今後も、これまでと変わらないサポートと新たな提案に期待しています。     およびパトライト社への要望や期待があればお聞かせください。* 取材日時 2017年1月 * 記載の担当部署は、取材時の組織名です。本社所在地代表者資本金従業員数事業内容■■■■■東京都台東区東上野二丁目16番1号代表執行役 執行役社長 平野 耕太郎815億7,659万円連結:21,193名 単独:4,315名建設機械・運搬機械及び環境関連製品等の製造・販売・レンタル・アフターサービス:::::日立建機株式会社お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。AirGRID®の設置は、シンプルで自社で作業をしたのですが、台数が多いのでパトライト社に電波環境調査や機器の初期設定、システム稼働確認などを支援してもらいとても助かりました。導入期間の短縮にもつながりました。また、無線通信環境に関して、すでに無線LANを導入済みで、一部、高周波を発生する工作機械もあることから情報システム部門から不安の声も上がっていたのですが、精度の高い事前調査(サーベイ)と、分かりやすいレポートを提供してもらえたので、既存の環境に影響することがなく、安定した通信環境を実現することができました。現在まで、通信が途切れてデータを収集ができなかったことはありません。20IoT活用のシナリオお客様の声基本 ソリューションアドオン ソリューション導入ステップ・技術資料

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る