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日立建機は、世界3大建設機械メーカーの1社として、世界をリードする先端技術の開発により、世の中のニーズを実現するとともに、パイオニアとして常に挑戦を続けています。日本や欧米などの先進国はもちろん、東南アジアやBRICsなどの新興国においても、製造事業および販売・サービス事業を積極的に展開しており、現在、海外における売上高比率は約7割におよびます。日立建機の製品は、従来の油圧技術をさらに発展させるとともに、信頼性が向上している電子制御技術の適用を広げ、建設機械の高性能・高機能化に取り組んでおり、また、環境・リサイクル製品やハイブリッド製品など環境に調和したものづくりにも積極的に取り組んでいます。日立建機についてご紹介ください。工作機械に搭載されているパトライト社の信号灯にAirGRID®を取り付け、各工作機械の稼働情報を収集しています。対象となる工作機械は、土浦工場、霞ヶ浦工場、常陸那珂工場、常陸那珂臨港およびグループ会社の工場、龍ケ崎工場(いずれも茨城県)の5工場で稼働している合計760台となります(760台は初期導入時)。グローバルに事業を展開する建設機械のリーディングカンパニー「日立建機」1     の利用状況について教えてください。総合エネルギーマネジメントサービス「EMilia(エミリア)」にデータを取り込み、待機電力を可視化しています。すなわち、各工作機械の稼働状況と消費電力を時系列で見ることで、加工作業をしていないとき(表示灯の緑ランプが消灯)の電力使用状況を可視化し、工作機械ごとの省エネルギー化と生産性向上を図るための資料として活用しています。もちろん工作機械によっては、加工作業をしていなくても段取り作業で電力が必要な場合もありますし、全体の作業工程や生産計画などの影響で待機時間が発生することもあるので、一概に待機電力のすべてが削減対象になるわけではありません。通常、可視化したデータは日次、週次、月次のレポートを関係者に配付していますが、新しい工作機械などを導入したときには要請に従って、関連するデータを抽出して提供することもあります。具体的には、EMilia(エミリア)で工作機械ごとの消費電力に展開し、設備稼働状態(表示灯の緑ランプの点灯状態)を時系列に重ね合わせることによって、次のような項目の判定をしています。収集した情報はどのように活用しているのですか。工作機械の待機電力を可視化するため      を導入2●工作機械の加工状態●何も付加価値を生まない待機状態●設備操作をともなう加工の前後作業の状態また、その判定をするために工作機械ごとに消費電力の閾値を設定しています。大型ダンプトラックEH5000AC-3(左)、超大型油圧ショベルEX8000-6(右)(写真提供:日立建機)ICT油圧ショベルZX200X-5B(写真提供:日立建機)18IoT活用のシナリオお客様の声基本 ソリューションアドオン ソリューション導入ステップ・技術資料

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