S-AI03Ab_工業用端子台
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334端子台技術資料8.4絶縁抵抗試験 絶縁抵抗試験は、端子台を金属板へ使用状態に取り付け、JIS C 1302〔絶縁抵抗計(電池)〕に規定する500Vの絶縁抵抗計を使用し、次の部分の絶縁抵抗を測定する。(1)各充電部相互間(2)各充電部と取付金属板の間8.5商用周波耐電圧試験 商用周波耐電圧試験は、絶縁抵抗試験に引き続き、端子台を接地した金属板へ使用状態に取り付け50Hz又は60Hzの正弦波に近い、表8の電圧で試験する。初めに規定電圧値の1/3以下の電圧を加え、以後規定値に達するまで、電圧計を読みながら急速に上昇させる。印加時間は、電圧が規定値に達した後1分間とする。ただし、受渡検査の場合、最初から試験電圧値の120%の電圧を1秒間印加して、これに代えることができる。試験箇所は、8.4の試験と同じとする。表8 商用周波耐電圧単位V8.6インパルス耐電圧試験 インパルス耐電圧試験は、端子台を接地した金属板へ使用状態に取り付け、8.4に規定する部分に標準波形(1.2/50μs)の表9に示すインパルス試験電圧を正負各3回加える。ただし、インパルス電圧の極性効果が判明している場合は、厳しいと判断される極性だけでよい。表9 インパルス耐電圧単位V定格定格インパルス試験電圧と適合高度絶縁電圧耐電圧の基準値海面200m500m1000m2000m2504000490048004700440040006006000740072007000670060008.7短時間電流試験 短時間電流試験は、端子台を使用状態に取り付け、次の条件によって、試験電流を1秒間通電し、故障の有無を調べる。(1)試験電流の値は、定格適合電線の1mm2当たり120Aとする。(4)端子ねじの締付けトルクは、表7による。8.8ヒートサイクル試験8.8.1ねじ締端子台 ねじ締端子台は、次の条件によって、試験電流を125回断続して通電し、25回目及び125回目の通電時間の終わりに、導電金具の電線接続部にできるだけ近い部分の温度上昇値を、各極ごとに1か所測定する。(1)試験電流の値及び通電又は休止時間は、表10による。(6)端子ねじの締付けトルクは、表7による。表10 ヒートサイクル試験電流及び時間定格適より線 mm2-0.50.751.2523.55.581422合電線単線 mm0.50.811.21.62----試験電流 A61125304358769814018054間時止休は又電通(最小) min定格適より線 mm23860100150200250325合電線単線 mm-------試験電流 A25534547062574088010500906間時止休は又電通(最小) min定格絶縁電圧試験電圧250200060025008.10強度試験8.10.1ねじ締端子台 ねじ締端子台の締付強度試験及び引張強度試験は、次によって行う。(1)締付強度試験 締付強度試験は、端子ねじをトルクドライバなどを使用して徐々に締め付け、表7に示す締付けトルクを5~15秒間加えた後、端子ねじを緩め、ねじ部分の破損などの故障の有無を調べる。なお、試験は、試験品の端子ねじ5本以上(端子ねじが4本以下の試験品は全数)について、各1回行う。(2)引張強度試験 引張強度試験は、次の各項によって接続した電線に、表11に示す引張力を加えた後、各部の変形破損その他故障の有無を調べる。(a)定格適合電線に相当する電線を電線接続部の形状に応じた接続方法で接続し、端子ねじを表7の締付けトルクで締め付ける。(b)試験は、5極以上(極数が4極以下の試験品は全極)とし、引張力を加える方向は、電線の挿入方向と逆方向及び機構的に最も弱い方向の2方向とする。(c)引張力を加える回数は、各方向に1回とし、引張力を加える時間は、引張力を徐々に加え規定値に達した後1分間とする。表11 ねじ締端子台の引張力定格より線 mm20.5~1.252~3.55.5~814~22適合電線単線 mm0.5~1.21.6~2--引張力 N50100150200定格より線 mm238~60100150200~325適合電線単線 mm----引張力 N250300(351)350(427)350(578)( )値は電線挿入と逆方向8.13耐寒及び耐熱性試験 耐寒及び耐熱性試験は、試験品を-25±3℃の恒温槽に2時間保った後、取り出して、常温に1時間放置し、次に70±3℃の恒温槽に2時間保った後取り出して常温に1時間放置し、8.4及び8.5の試験を行う。8.14耐湿試験 耐湿試験は、端子台を温度40±2℃、相対湿度90~95%の恒温恒湿槽内に96時間保った後、常温・常湿の室内に取り出し、付着した水滴をふき取り、5分以内に8.4及び8.5の試験を行う。10.製品の呼び方 製品の呼び方は、電線接続の形状による種類、定格絶縁電圧、定格適合電線及び極数による。例:ねじ端子台 600V 38mm2 10極

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